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2007年8月12日(日)開設
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日本車輌豊川工場の保存車
3月24日の話。前回記事の続きです。

豊川稲荷から名鉄豊川線に乗って、諏訪町駅へ。日本車輌豊川工場の保存車を訪問。

※以下、全て敷地外からの観察です。敷地内に立ち入っての見学はできませんので、ご了承のうえご訪問ください。

まずは58623号機。

・車歴
製造年月 1922年5月
製造所 日本車輛
1922年5月3日 名古屋鉄道管理局
1934年 正明市機関区
1955年8月 松山機関区
1964年4月 小松島機関区
1970年5月28日 小松島機関区にて廃車

大正11年、日車として初めて国有鉄道(当時の鉄道省)に納入した制式蒸気機関車です。それ以前にも各地私鉄向け、あるいは鉄道省にも建設工事用として各種の蒸気機関車を50輛以上納入していましたが、この58623号が本格的旅客、貨物列車として初めての鉄道省向け蒸気機関車となりました。
 8620形は亜幹線での旅客列車・貨物列車両用の蒸気機関車であり、58623号も汎用機として四国に新製投入されました。以来この機関車は一度も四国を離れることなく活躍し、小松島機関区を最後として昭和45年3月に引退しました。(案内板より)

沿道からも見ることができます。さすが鉄道車両工場といったところ、状態は良好です。



広角でこんな構図。



動輪は塗装されています。



プレート周り。プレートは磨かれており、こちらも良い状態。



続いて、名鉄モ811号車。

・車歴
製造年 1935年(デボ804として製造)
製造所 日本車輌
1938年6月 モ802に改番
1981年 モ811に改番
1996年4月7日 さよなら運転
1996年4月7日 廃車

敷地内に保存されているため細部は観察できませんが、門の横から見ることができました。状態は良好そうです。サボは「急行 豊川稲荷」を掲出していました。



続いて、新幹線0系22−2029号車。

・車歴
製造年月日 1986年3月10日
製造所 日本車輌
1999年9月18日 東海道新幹線0系さよなら運転「こだま473号」
1996年4月7日 廃車

柱とモ811に隠れて頭しか見えませんが、1両まるまるの保存です。こちらも整備されているようで、状態は良好そうに見えました。



続いて、上野動物園モノレールH形。

・車歴
不明。

昭和32年に登場した、わが国初めてのモノレールカーです。上野動物園の東園駅と西園駅を結ぶ延長0.3kmという超ミニ路線ですが、東京都交通局に属し、法律上の取り扱いは立派な鉄道です。
 車体はガラス繊維入り強化ポリエステル樹脂の骨組とアルミニウム合金の外板による軽量構造です。また、ゴムダイヤを走行用に使った鉄道車両としてわが国初のものです。
 上野動物園のモノレールカーはこの初代H形の後、FRP製の2代目、アルミニウム合金製の3代目と現在の4代目に至るまで全て日車の製品です。(案内板より)

こちらは、58623号機と門を挟んで反対側に保存されています。小さなモノレール。モノレール車両の保存車は珍しいですね。





この後は、名鉄とあおなみ線を乗り継いでリニア鉄道館へ。続きます。

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蒲郡市博物館のD51 201とオハフ33
3月24日の話。前回記事の続きです。

愛知こどもの国のC11 296号機の後は、蒲郡市博物館のD51 201号機とオハフ33を訪問。

まずはD51 201号機から。

・車歴
製造年月日 1938年10月31日
製造所 浜松工場
1938年10月31日 浜松機関区
1945年11月20日 多治見機関区
1950年10月13日 名古屋機関区
1959年4月 高山機関区
1962年6月22日 追分機関区
1969年10月1日 稲沢第一機関区
1973年6月20日 中津川機関区にて廃車

道を一本挟んで海なのですが、状態は特上です。訪問時は急な雨に見舞われ、雨粒が写ってしまいました。



動輪は磨かれており、刻印も確認できました。





プレート周り。製造銘板も残っています。



キャブ内の状態も完璧。



本当に素晴らしい状態でした。



D51の後ろには、オハフ33−2424。

・車歴
最終配置(1982年) 米原客貨車区



車内も、手入れがされ現役さながらの状態です。



洗面所。



月に1回、ワックスがけが行われているそうです。



保存場所は博物館前庭、入場料はかかりません。



最寄り駅:蒲郡駅(JR・名鉄)徒歩約8分

この後は、「119ファイナル」号の撮影へ向かいましたが、次回は半田→名鉄上ゲ→こどもの国→蒲郡の移動をまとめておきます。というわけで、続く。

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愛知こどもの国のC11 296
3月24日の話。前回記事の続きです。

長尾児童館の後は、愛知こどもの国のC11 296号機を訪問。この日はたまたま「春まつり」が開催されていたので、こどもの国駅前から送迎バスが出ており、歩かずに済みました。通常は、駅から入園まで徒歩15分ほど、そこからもかなり歩きます。

・車歴
製造年月日 1945年2月22日
製造所 日本車輌
1949年3月1日 高岡機関区
1973年2月3日 大垣機関区にて廃車

この機関車は、昭和20年2月、日本車輌製造株式会社で製作され金沢高岡機関区(富山県)に配属、氷見線、城東線で活躍し、以後大垣電車区(岐阜県)に配属され赤坂線、樽見線、大垣駅構内等でそれぞれの旅客、貨物列車を、けん引し地域産業文化の発展に多大な貢献をしました。
 昭和48年2月に廃車になるまで130万2549.4キロメートル走行しましたが、これは地球と月の間を1.5往復以上したことになります。                     (案内板より)

広い園内の片隅で、静かに保存されています。整備はされていないようですが、屋根があることと、近寄れないため、状態は良好です。煙突の回転式火止めがあるからか、なんだかすっきりした感じに見えるカマですね。



動輪は塗装されています。厚塗りのため刻印は確認できませんでした。



後ろから。



全体を見ても、特に荒廃している部分は目立ちません。愛知県の保存機は保存会が手入れしているカマが多いですが、こちらのカマにはそういった保存会は無いようです。



愛知こどもの国は閉園が検討されているということですが、入園無料で1日楽しめる良い施設だと思います。この日は春休みということもあってか、多くの家族連れが楽しんでいました。園内には本物の小型SLが客車を牽引する「こども汽車」なんてものもあり、鉄道ファンにも楽しめる施設ではないでしょうか。

この後は、蒲郡市博物館のD51 201号機と旧客を訪問。続きます。

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長尾児童館の日本油脂専用線モ101
3月24日の話。前回記事の続きです。

−−ここでお知らせです−−
保存車記事と旅の記事を区別するため、半田〜名鉄上ゲ〜こどもの国〜蒲郡の移動については、蒲郡市博物館の保存車記事を掲載後にまとめて記事にします。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
半田駅前のC11 265号機の後は、長尾児童館のモ101を訪問。

・車歴
不明。詳細が分かり次第追記します。

以前武豊駅から伸びていた日本油脂専用線で職員輸送用として活躍していた車両。いろいろと複雑な経緯をもつ車両だそうですが、詳細な資料が無いので省略させていただきます。



だいぶ改造されていますが、車体は良い状態を保っています。





こうした、一般的な知名度は低くとも、地道に活躍した電車がこうして保存・活用されているということは大変素晴らしいことだと思います。



最寄り駅:名鉄線 名鉄上ゲ駅 徒歩約10分

この後は、愛知こどもの国のC11 296号機を訪問。続きます。

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半田駅前のC11 265
3月24日の話。

・車歴
製造年月日 1944年4月9日
製造所 日本車輌
1944年4月19日 中津川機関区
1950年3月12日 名古屋機関区
1969年9月30日 稲沢第一機関区
1970年6月30日 武豊線SLさよなら運転牽引
1970年10月26日 稲沢第一機関区にて廃車

明治19年3月東海地区で初めて鉄道として開通した武豊線は、1世紀を越え地域の発展に大きく貢献いたしてきました。蒸気機関車は、「汽車ポッポ」の愛称で永く市民に親しまれてきましたが、昭和45年6月30日国鉄の動力近代化計画によってその姿を消しました。
その時の「さよなら列車」をけん引した蒸気機関車C11265の保存について多くの市民から強い要望があり、半田市は名古屋鉄道管理局を通じて国鉄本社に貸与方を申請し、昭和46年3月27日半田市民ホールに静態保存機関車として展示してきました。
その後、平成19年9月JR半田駅北側へ移転展示となり現在に至っております。                    (案内板より)

半田市民ホール解体に伴い、2007年に半田駅前に移設されましたが、整備はされず、プレートも無い状態が続いていました。最近になって整備作業が始まり、現在外観は完成し、キャブ内の整備が続けられています。



動輪は塗装されていますが、違和感はありません。



炭水車が不思議な形をしていますね。



信号機類も一緒に保存。



今後キャブ内が整備されれば、公開なども行われるのではないでしょうか。



整備活動について詳しくは蒸気機関車半田市C11265号機汽笛復元の記録をご覧ください。整備活動をされている方のブログです。

−おまけ−
半田駅。


この後は、長尾児童館のモ101を訪問。続きます。

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