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2007年8月12日(日)開設
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リニア・鉄道館の保存車(2)
3月24日の話。前回記事の続きです。

前回に引き続き、リニア鉄道館の保存車をご紹介します。今回は在来線コーナーの右端の列の保存車。

ED11 2号機。
・車歴
製造年月 1923年8月
製造所 ゼネラル・エレクトリック
1960年〜 浜松工場入換機として使用
1979年 浜松工場にて廃車

東海道本線の東京〜国府津間電化と、横須賀線の電化に備えて、1923(大正12)年にアメリカのゼネラル・エレクトリック社から輸入した小型電気機関車のうちの1両。
 まだ電気機関車を国産することができなかった鉄道省が、さまざまな形式を試験的に輸入したうちの1形式で、晩年は横浜工場で構内入換用として使用した。(案内板より)

佐久間レールパークで展示されていた車両、屋外保存でしたが良好な状態を保っていました。



側面プレート。



キャブ内を覗いてみます。状態は良さそうです。



2エンド側。



上から。



続いて、ED18 2号機。
・車歴
製造年月日 1924年2月20日(1055号機として)
製造所 イングリッシュ・エレクトリック
1924年2月20日 1055号機として使用開始
1931年 ED17 16号機に改番
1955年2月5日 豊橋機関区
1959年1月16日 西国立機関区
1960年1月14日 中部天竜機関区
1979年 浜松工場にて廃車
1992年〜 動態復元の上、イベント列車で活躍
2005年8月 浜松工場に休車の上保管

東海道本線電化に備えて、1923(大正12)年にイギリスから輸入された1040形を、飯田線で使用するために改造して誕生した2両のうちの1両。
 台車の中央に遊輪を1軸追加し、それぞれの車軸にかかる重量を軽減。飯田線などの支線での使用を可能にした。1970年代に廃車となった後、1992(平成4)年にJR東海が2号機を整備して復活。2005(平成17)年までイベント列車などで使用した。(案内板より)

飯田線のトロッコファミリー号で、比較的最近まで活躍してきたED18 2号機。廃車後は、浜松工場で保管されてきました。こちらも状態は良好です。



側面プレート。



キャブ内、こちらの車両は見やすいですね。



ホーム側から前面。



2エンド側。



続いて、C57 139号機。

・車歴
製造年月日 1940年9月4日
製造所 三菱重工業
1940年9月4日 使用開始
1945年4月 糸崎機関区
1947年10月 名古屋機関区
1969年9月30日 関西本線名古屋口 蒸気機関車さよなら列車牽引
1971年4月17日 名古屋機関区にて廃車

主要路線で運転される旅客列車を牽引することを目的に、1937(昭和12)年から総計201両が製作された蒸気機関車。
 ボイラー、動輪などの改良によって、中型の機関車でありながら高い性能を誇る。扱いやすい機関車としてその足跡は全国に及んだ。直径1750mmという大きな動輪と細身のボイラーは、バランスのとれた美しさでも評価が高い。(案内板より)

現役時代はお召し列車も牽引したカマ、お召し装備で展示されています。以前はJR東海研修センターで保存されていました。準鉄道記念物に指定されています。



ホーム側から。



動輪は磨き上げられており、刻印も確認できました。ライトアップされており観察しやすいです。



プレート周り。



キャブ内の状態も良好そうです。



後ろから。



上から。



続いて、ホジ6005。

・車歴
製造年月日 1913年5月13日
製造所 汽車製造
1918年3月9日 直方機関区
1944年1月12日 直方機関区にて廃車
名古屋鉄道蒲郡線に譲渡される
博物館明治村に展示・保存される

蒸気動車とは、車体の片隅に蒸気機関車と同様の走行装置を備え、蒸気機関車と客車の機能を1両に集約して1両運転を可能にした車両。明治末期からローカル線で使用され、当時は「自働車」と呼ばれていたが、のちに「汽動車」と名称が改められた。
 ホジ6014は1913(大正2)年製。「工藤式」と呼ばれる機関走行部の脱着機構を備えた車両で、1943(昭和18)年まで関西本線などで運転された。(案内板より)

当時は画期的だったであろう、蒸気機関を持つ客車という、不思議な車両です。国鉄での運用終了後名鉄で活躍、その後博物館明治村で保存されていました。鉄道記念物に指定されています。



車内は、一見ごく普通な普通車のような印象。



しかし、両端にはキャブを備えます。



博物館明治村での保存時代は「キハ6401」を名乗っていましたが、リニア鉄道館に移転に伴いホジ6005に復元されました。



反対側。



今回はここまで。次回は、右から2列目の保存車をご紹介。続きます。

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